顧客の要望を実現する物流管理システムをフルスクラッチで開発
食品包装資材専門会社として約2万アイテムを取り扱う日本ユニパック株式会社は、競争力の強化とさらなる利益の追求を目指し、人・物・情報の無駄の排除によって物流コストの削減を図りました。
当社は、倉庫業務のトータルコスト削減に向けて既存の販売管理システムと連携した物流管理ステムを提案。ハンディターミナルと無線LANを活用した物流システムの全面刷新で大幅な業務効率化に貢献しました。
お客様の課題
物流業務に出力した帳票リストを使用していた同社では、ピッキングミス等のヒューマンエラーによって生じる様々な弊害が大きな課題になっていました。
また、ラベルプリンターで出力した荷札をピッキングした商品一つ一つに貼付するため、貼付け間違いや貼付待ちの商品が溢れる等、作業フローのボトルネックになっていました。
これに加え、発注業務も担当者の経験則に基づいて行われていたため、欠品や過剰在庫が常態化。これらの弊害による損失は見逃せないものとなっており、物流業務の改善が急務となっていました。
ご提案の内容
顧客の要望を実現する物流管理システムをフルスクラッチで開発
物流業務の改善にあたり、当社は人為的なミスが発生しやすい業務フローを見直し、業務の自動化や既存の販売管理システムと連携した新たな在庫・物流管理システムの開発等、業務効率化に向けてトータルな提案を行いました。
作業の迅速化と正確化を目指して導入されたハンディターミナルとモバイルプリンターは、商品毎のバーコードをスキャンするだけで正確なピッキング作業を実現するとともに、即座に荷札が出力できるようになり、ボトルネックとなっていた貼付待ち等も解消されました。また、発注業務に関してはリアルタイムでの在庫確認に加えて、発注点管理方式（移動平均法）による自動発注システムを開発。データに基づく、ぶれることのない発注が欠品と在庫の最小化を実現しました。
導入効果
新たな物流システムの導入とあわせて業務フローも変更される等、物流業務を一新。
ハンディターミナルとモバイルプリンターの導入によって、大きな課題となっていたピッキングミス・荷札の貼付ミスがゼロになりました。また、業務の自動化により、入出庫作業に要していた作業時間や業務負荷を大幅に改善。業務効率化によって一人当たりの生産性が向上し、人件費をはじめとする物流経費の大幅な削減を実現しました。
また、自動発注システムの導入は欠品と過剰在庫の最小化とあわせて、作業の簡素化、標準化を実現。発注業務の作業時間が従来の10分の1になるとともに、比較的に経験の浅い社員でも業務が行えるようになりました。
お客様の声
-「私たちの要望を100％実現してくれました。」-
今回の物流システムの全面刷新において、ユーザーサイドは当社の要望を100％実現してくれました。また、業務効率化だけでなく、集荷に関するあらゆる業務が数値化されたことで、ピンポイントでの指導や的確な評価もできるようになり、スタッフ全体のモチベーションアップにも繋がっています。
今後も継続的に物流業務の改善を進めていく上で、ユーザーサイドには利用者の視点に立った提案力・対応力に期待しています。