導入事例

建設現場でFISを活用し、現場技術を標準化

お客様の課題解決に向けた検証を、当社と株式会社日立ソリューションズで実施
FISの導入を実現
作業現場と事務所のリアルタイムコミュニケーションを実現岩田地崎建設株式会社様

建設現場の作業効率化を目指し、FISを導入

岩田地崎建設株式会社様は、「建設事業を通して人と自然の最適環境づくりに貢献する」を経営理念とし、お客様に満足していただくことを第一に考え、創業以来技術力とサービスの向上に努めている北海道建設業界のリーディングカンパニーです。現場の課題を通信技術で解決するべく、ICT推進部を2017年に発足し、現場の課題を新しいやり方で解決してきた、先進的な会社様です。
当社は、施工現場と現場事務所の情報共有という課題に対し、FISの導入の提案と検証を実施しました。

お客様の課題

岩田地崎建設株式会社様は1つの課題を抱えておりました。それは、施工現場と現場事務所の情報共有です。少子高齢化などの影響で若手社員も減り生産性向上が求められる状況のなかにおいて、施工現場と現場事務所間の物理的な距離は、正確な情報共有の妨げになるものでした。
従来の運用では施工現場は情報を物理的に持ち出し、現場での作業報告を事務所に戻って作成する形式であった為、施工現場はタイムリーな情報共有と現場事務所情報の参照が行えず、現場事務所は施工現場に対してリアルタイムのアドバイスができませんでした。

ご提案の内容

FIS(フィールド業務情報共有システム)の遠隔支援を提案、検証を実施

当社は上記の課題に対し、FISの遠隔支援ツールであるスマートグラスの装着運用を提案しました。FISとは日立ソリューションズが提供している、現場と現場事務所間の情報共有円滑化による業務効率向上を図るフィールド業務情報共有システムです。遠隔支援ツールを施工現場従業員の方に装着して頂く事で、リアルタイムかつハンズフリーのコミュニケーションを目指しました。
また提案内容の本格稼働を目指し、PoC(Proof of Concept)サービスを実施し、当社にて検証を実施しました。

導入効果

FISの導入により、現場事務所では施工現場からの映像をリアルタイムに共有できるようになり、施工現場に対し映像をもとに適切な指示が行えるようになりました。
また施工現場では現場で発見した問題をリアルタイムに正確に伝えられるようになり、現場事務所からのマニュアル共有と適切な指示により、迅速な問題解決を実現しました。

更に遠隔支援という点に着目した今後の新たな取り組みとして、営業所をまたいだ遠隔支援の実現に向けた構想も始まりました。従来オフィスと施工現場という数キロでの遠隔支援を想定してはおりましたが、ネットワークを介して「各地域の施工現場-本社オフィス」間の遠隔支援ができるので、配置に関わらず技術者のノウハウを全国に展開できます。施工現場と現場事務所間の遠隔では懸念となっていた、施工現場作業員が監視されているような気分になるのではないかという部分も、本社の支援という形になることで、緩和されることが期待されております。

お客様の声


導入して2年ほどたち、まだまだ試験段階ではございますが、FISは今後建築業界にとって必須になっていく技術だと考えております。
現段階ではFISの一つである「遠隔支援」のみの運用となっておりますが、競合サービスに対して優位性を発揮していくため、今後は「地図連携」等を始めとした8つ全ての現場支援システムを活用し、包括的な支援を実現していきたいです。
ICT推進部としては今後とも「やりたいけどできない」事に対し、技術をわかりやすい形で現場に提案していきます。それが現場社員の「やりたい」、「やってみよう」の気持ちを大きくし、技術を全社員にとっての自分事に定着させていくことに繋がるのではないでしょうか。
2022年には創業100年とはなりますが、100年を目標するのではなく、100年経ってもその先でという想いで今後とも邁進してまいります。

企業情報

岩田地崎建設株式会社

設立:大正11年

従業員規模:500~1000名

事業内容:建築工事、土木工事、舗装工事、その他建設工事全般に関する調査、企画、測量、設計、監理、施工、エンジニアリング、マネジメントおよびコンサルティング

http://www.iwata-gr.co.jp/

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